ドイツ系外資系企業に転職して気づいたこと③
ドイツ系企業に転職をして感じたこと
ドイツ系企業に転職をして感じたことが、ビジネスに対してかなりシビアだということです。日本人は仕事に対して真面目みたいな感じがありますが、実際にそれはどうかなという部分も少なくなく見た目は真面目に見えても中身は結構いい加減だったりすることがあるのですが、外資系企業では一切それが無かったりします。
例えば日本の場合、残業が多ければそれだけで働いているアピールになるわけですが、外資系だと実績を残していなければそんなことは無意味でむしろ仕事ができないからこそ、残っていると思われるようなところがあります。
日系企業の場合、ルールに厳格なように思えて実はそのようなことはなく、勝手にルールを内部の人間が捻じ曲げるということも結構あるように思います。
ある程度現場の裁量に任せたやり方といえば聞こえが良いかもしれませんが、守らなければならないことをなあなあでいい加減に済ませたりすることも多いと感じます。
しかし、ドイツ系企業の場合にはそのようなことは絶対に許されず、決まりは決まりとして絶対に守らなければなりません。融通がきかないように感じる部分もないわけではありませんが、当たり前のことを当たり前にするだけでいいのでルールがあるのに守ったり守らなかったりする日本の企業よりはずっとやり良いように感じます。
自由裁量権の裏側にある責任
その一方で成果を上げることができるのであれば、ひとりひとりの裁量というのがかなり認められてる部分があり自分の判断で仕事をすることができるところがありますから、何でもかんでも上の顔色をうかがって何をするにしても許可を得ないと行けない日系企業よりは仕事がしやすいです。
裁量がある分だけ誰かの責任にするということが出来ませんから、全責任は自分にかかってくるのでその点はドイツ系企業はシビアだと感じます。
日系企業の場合は責任の所在がはっきりせずに、何かあった時に全員で痛み分けするようなところがありますが、ドイツ系企業の場合にはきっちり個人でも責任を取ることになるのでどちらが良いのかというと人それぞれかなと思います。
日系企業も時代とともに実力主義に変わってきています
日系企業も時代とともに変わってきました。以前とある東証一部上場の超大手日系企業の方と仕事をご一緒した際に聞いた話では、その会社もいまは普通の会社になってしまったとおっしゃっていました。つまり昔は年功序列で給与は年齢と主に昇給があり、定年まで保証されていたが今はそれが実力主義に変わってきていると言うことです。日本に進出してきているドイツ系企業は、日本企業の将来の姿なのかもしれません。また企業風土は業種や、設立直後かまたは数十年の歴史がすでにあるかなどによっても違います。転職エージェントから情報を聞き出してみるのがお勧めです。