フランス系外資系企業に転職して気づいたこと①
フランス系企業に転職して気づいた2つのこと
フランス系企業に転職して私が気がついたのは、大きく2つの事柄です。
リベラルな国柄を繁栄して管理職ポストに男女同数が就いている
ひとつめはフランス系企業ではリベラルな国柄を繁栄して、管理職のポストにも男女同数が就いていることです。真に実力があれば性別は関係なく責任のあるポストを任されます。そのため意欲のある女性は、チャレンジしてみるのが良いのではないでしょうか。
真にリベラルというのは、制度として男女の分け隔てをしないというのではなく自然にそうなっているという点が特徴です。根回しとか駆け引きとか、そうした術はほとんど通用しません。
コンプライアンスについての考え方が発達している
もう一つはコンプライアンスについての考え方が発達している点です。コンプライアンスというと日本企業では誤解している点があります。つまり「法令遵守」だということと、「近頃うるさく言われるので取り組むが利益を出さない仕事だ」ということです。
しかしそれは誤っているということに気づかされます。コンプライアンスとは、利害を共有する企業・団体・個人(いわゆるステークホルダーです)と社会的かつ道徳的な合意を形成することです。その結果社会的に信頼を受け、企業の基礎が盤石になるのです。
本業とは関係ないどころか、企業活動そのものなのです。私の場合、入社時のオリエンテーションで、この教育を徹底的に受けました。
理解して行動するというよりは、コンプライアンスという種子を頭の中に植えつけて、その果実を日常の業務の中で表出させるというレベルの学習が必要になってきます。
外資系企業で語学力以上に必要なのはモラル
外資系企業というと、外国語に堪能でなくてはならないとか給与が良いなどと言われています。それはある程度事実ですが、それ以上にモラルというものが必要であると私は考えています。チャンスに対する男女の機会の平等や、コンプライアンスについてなど、特にモラルというものを高いレベルで保持していないといけません。
つまり旧態依然とした日本企業で、誤った「日本的経営」に染まってしまっている人には、ちょっと太刀打ちできない世界だと思われます。
自己責任の実力社会と社会貢献
モラルが意味するところは社会的自己責任と置き換えても良いかもしれません。その意味するところは自己責任の実力社会であり、一方で社会貢献を考えていることです。言葉にすると難しいですが、リーダーシップが求められるとも言えるでしょう。これは日系企業でも今後ますます重要なスキルになってきます。