中国系外資系企業に転職して気づいたこと②
ヘッドハンターに紹介された中国系企業に転職
日本の電機メーカーで開発職として働いていた私は、縁あって中国系企業に転職しました。これまで働いていた企業の先行きが不透明だったことと、社内に自分の実力が発揮できる環境がないと考えたことが決め手になりました。
連絡を取り続けていたヘッドハンターから紹介された企業は、中国系の電機メーカーで、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いと言われることもある企業でした。
中国系企業に転職して気づいたこと
中国系企業に転職してまず気づいたことは、日本企業とは報酬形態が大きく異なることです。日本でも近年は見直されてきていますが、依然として年功序列の報酬制度が一般的です。給与は年次により決まり、昇給も横並びというものです。
しかし、中国系企業との面接では真っ先に報酬形態が成果給であるということを知らされました。年齢や在職年数は関係なく、仕事の結果がそのまま給料に反映される成果主義だったのです。
開発職として転職する私にとっては渡りに船の報酬制度で、仕事へのモチベーションも高まりました。
また、実際に働き出してからは社員同士が主張を曲げないという点に気付きました。自分の意見をとにかく主張し、相手の同意を得るまで議論を止めないのです。
その押しの強さは日本企業では煙たがられるほどですが、中国系企業では当たり前でした。
中国系企業ではお酒の席がかなりあります
しかしことあるごとにお酒を飲まされるということには、困りました。中国系企業では商談や宴会などで相手と親しくなる儀式として、中国のお酒である「白酒」を酌み交わすことが一般的なのです。
お互いの杯にお酒をつぎ、乾杯の声を出して一気に飲み干すことが礼儀だとされているのです。
飲み終わると同時にまた新たにお酒をつぎ、飲み干すということを繰り返します。この「白酒」は非常にアルコール度数が高く、一気飲みを続けているとすぐに酔いが回ってしまいますが、飲み干した証に杯を相手に見せるという決まりがあるため飲んだふりも出来ません。
私はお酒に強い方ではないので、宴会は極力避けるようにしました。
実力主義・成果主義社会の中で自分をいかに生かすかを学ぶことが大事
日本の大手企業であっても近年企業業績が大きく落ち込んでリストラを余儀なくされるケースが報道されています。グローバル化した世界では競争相手は多国籍の企業、もはや日本企業だけ旧態依然とした年功序列賃金を維持するのは難しくなっています。もはや実力主義・成果主義というのは一般的な働き方になってきているのです。これらを過度に怖いと思う必要はありません。実際に会社が成り立つには様々な人の助けが必要です。大事なことは実力主義・成果主義と言われる社会の中でどのように自分を役立たせるかの術を学ぶことです。話は変わりますが、私が知る限り中国系企業でもお酒に対する接し方が変わってきていて、昔に比べれば酒宴の回数も減ってきているようです。時代の流れですね。実力主義の考え方がわかるTwitter記事を見つけましたのでご紹介します。