フランス系外資系企業に転職して気づいたこと②
フランス系企業に転職して気づいた女性を尊重する文化
日本の商社からフランス系の会社に転職しました。転職して一番先に気付いたことは、女性の尊重です。フランス系の会社では男女平等が徹底しています。女性だからと言って、仕事で不当な目にあうことはありません。
日本でも法律上は男女平等になっています。しかし、日本では女性の会社での地位は低いのが現状です。私が以前働いていた日本の会社では、女性の上級職は一人だけでした。その先輩から話を聞いたのですが、同期の男性からのいじめがあったそうです。
フランスの会社ではそんなことはありません。女性の上級職の数は男性とほぼ同じです。会議などでも女性が活発に発言しています。私の会社はブランド物の服を中心に取り扱っているので、女性の意見が尊重されます。
商品を仕入れる時も、女性が中心になって仕入れています。男性の社員は女性の意見によく耳を傾けます。男性の社員の中にも日本の男性のように尊大な態度を取る人がいますが、その数は少ないです。育児休暇などの遠慮をせずに取ることができるので、有難いです。
ワークライフバランスを大切にするフランス流働き方
仕事と自分の生活のバランスを取るのがフランス流の働き方です。日本のようにがむしゃらに働く人はいません。休みを取らずに、仕事ばかりしている人は変な目で見られます。
フランス人はまとまった休暇を取ります。特に夏の時期は休暇が長いです。ゆっくりした夏休みを取れるので、この特長は気に入っています。日本の会社に勤めているときは、お盆の前後しか休みを取れませんでした。
フランス系の会社はマナーにうるさいところがあります。お辞儀の仕方や握手の仕方が細かく決められているのには、驚きました。形式を重んじるところは日本の会社と似ています。ただし、フランスの会社の場合はマナーが洗練されているので、女性の私にとっては嬉しいです。
他の欧米の会社と同じようにフランスでも成果主義が重んじられますが、特に長期的な成果に重点が置かれています。そのために一緒に働く人とのチームワークが重視されます。
労働者の権利が保護されているフランス系企業
フランスは労働者の権利がとても保護されているため、その日系企業についてもその影響を大きく受けています。フランス本社の人は8月を中心とする夏休み時期には約1ヶ月のお休みを取得し家族とのバケーションを過ごします。長期の休みを取るためにも働くときは働き、休むときは休むと言った風土が根付いています。