アメリカ系外資系企業に転職して気づいたこと②
アメリカ系(米系)企業はアメリカの政治経済状況に左右される
アメリカ系(米系)企業に転職して気づいたことは、最近のアメリカは雇用情勢が良くないのではないかということと、それが日本のアメリカ系企業にも影響を及ぼしているということです。
例えば現在ニュースを賑わしているアメリカ大統領選挙などでは、トランプ氏やバーニー・サンダース氏などが非エスタブリッシュメントの有力候補として注目を集めていますが、この背後にはグローバル化によりアメリカ人の雇用が低賃金の外国労働者に奪われているという実態がある訳なのです。
アメリカ系企業アメリカ人もリストラされる
例えば私の勤めていた大手アメリカ系企業においても、多くのアメリカ人がリストラされて低賃金のインド人労働者や東欧の労働者にに変わっているという状況がありました。そして、このようなグローバル化の傾向は、日本にも既に及んできているということなのです。
どういうことかというと、日本の場合には日本人労働者がリストラされ、より低賃金の中国や東南アジアの労働者に置き換えるという動きが進んでいるということです。
私がアメリカ系企業に入社をした1980年代当時には、先進国であるアメリカの優れた雇用形態や高い給料といった良い面があったようにも思えますし、日本市場も外国企業にとっては魅力的な成長市場と映っていたのではないでしょうか。
日本が抱える労働者雇用の不安定さと低経済成長率
それが、今では小泉・竹中路線の新自由主義政策により、労働者の雇用が守られない状況となっていますし、日本経済も成長しなくなってしまっているわけです。
そのような中で、アメリカ系企業に転職するということは、今ではかなりのリスクとなってしまっていると言えるのではないかと思います。
特に私の勤めていたコンピューター関連のアメリカ系企業の場合には、昔は業界の巨人として尊敬されていた会社であったと言えますが、今ではそのような旧き良き時代の面影は全くなくなってしまって社員をモノのように扱う醜い会社となってしまっていると言えます。
業績が伸びているアメリカ系企業なら今でも高い報酬が可能
アメリカ系企業は変化が早い印象があります。リスクをどうとらえるかですが、企業が変化をするときには必ずリスクの側面が出てきます。変化は将来に向けての投資です。昨今ではソニー、東芝、シャープなどの大手日系企業でもリスクが顕在化しています。リスクをどうコントロールするか?これが学べるアメリカ系企業という見方をすれば、リスクの見方も多様化するでしょう。大事なことは業績が悪化してきている企業ではなく、伸びている会社に転職することです。イノベーションの得意なアメリカ系企業であれば、いまでも高い報酬を期待することができます。間違った転職をしないためにも転職エージェントから情報を聞き出し、一般公開されていない非公開求人情報も確認するようにしましょう。