外資系に必要な英語力はポジションにより異なります
技術職ならそれほど高い英語力は必要ないと思います
私は外資系の会社でセールスエンジニアの仕事をしています。そこで感じることは、外資系に必要な英語力はポジションごとに異なっているということです。
例えば部長以上の上級職であれば、高度な英語力が求められます。英語を使って自由にコミュニケーションできる能力が必要です。TOEICの点数なら730点以上です。
一方、私のような技術職の場合は、TOEICでそれほど高い点数を取る必要はありません。600点以上が理想の点数です。とはいえできるだけ英語力が高い方が有利であると思い、転職する前には熱心に英語を勉強しました。
英語の勉強は音読がおすすめ
私の英語勉強方法の中で、一番役立ったと思うのは音読です。書店で買った参考書を何回も音読しました。CDがついていて、それにネーティブの朗読が収録されていたので、CDを聞きながら音読を続けました。音読はいろいろな効果があります。単語を自然に覚えられますし、リスニングも得意になります。
自分の意思を伝え相手を理解できる英語力
外資系で必要な英語力は、自分の意志を伝えられる能力だと思います。意志を伝えられなかったら仕事はできません。それから相手の言うことを理解できる能力も必要です。100%理解できなくても、7割から8割程度理解できる能力が必要になります。完璧な英語を話す必要はありません。文法的に少し間違っていても良いのです。
外資系にはネーティブ以外の人も働いています。例えば、日本以外のアジア系の人達もいます。その人たちの話す英語は訛りがあったり、文法的に少しおかしいこともあります。それでも仕事をするのに支障は出ません。訛りのある英語を堂々と話す中国人もいます。
日本人は几帳面な人が多いので、英語を話す時の間違いを恐れる人が多いです。確かに間違わない方が良いのですが、間違いを恐れて黙っているのは良くありません。相手とどうしてもコミュニケーションするという強い意志が必要です。
私の会社では日本語は使われません。すべて英語です。英語で聞いて、英語で話す能力がないと仕事はできないと言っても過言ではありません。
それから英語を書く能力も求められます。メールによる連絡にも英語は使われます。これは見落としがちな人が多くて、私もそうでした。会社に入った時は、メールを書くのに時間がかかりすぎて、同僚たちに迷惑をかけました。
ただし、難しい言葉を使って書く必要はありません。自分の知っている言葉を使って、分かりやすく書くことが求められます。この際もコミュニケーションが一番大切で、自分の意志を相手に確実に伝える必要があります。
昇進に向けて少しずつ英語を勉強すれば大丈夫
外資系と一口に言っても役職や職務内容によって求められる英語力は違います。この方のようにセールスエンジニアという技術職の場合、技術に対する知識・理解が一番大事です。それに加えて英語がある程度できると外資系で十分活躍することができます。更に上級職になりマネジメント能力が求められる立場になるまでに少しずつ英語を勉強していけば将来的な昇進の可能性も大きくなります。